訃報:十川俊一郎さん

数日前、プロモデラーの十川俊一郎さんの訃報が入った。
十川さんは、AFV模型、アニメモデル・ディオラマ関係に少しでも興味ある
方なら知らない人はいないであろうと言っても良いくらいのベテランの
プロモデラーの方。

 

私と同年代くらいの方は1970年代中半から模型サークル「カンプグルッペ
ジーベン(KG7)」のメインメンバーとしてタミヤ系の広報誌、模型雑誌の
作例記事などで活躍され、近年でも新紀元社の「スケールモデルファン」
という模型雑誌で懐かし系プラモの製作記事を書かれていたようだ。

 

昨年末の東京AFVの会では体調不良という事で欠席されていたが、それまで
毎年、東京AFVの会で他のメンバーの方達と共に運営、司会をされていた。
その上毎回凄い作品も出品されていた。それらがどれも模型誌の作例とは
また別に作られたものだったと記憶している。それらの一部は東京AFVの
会のホームページで見る事が出来る。

 

私は2000年の前後の数年間、ツインスターメーリングリストという会に
入っていて、十川さんも入られていて、そのオフ会で戦争映画関係の
話をして、私は「肉弾戦車隊(The Tanks are Coming:1959年公開アメリカ
作品)」という映画のビデオを貸して頂いた記憶がある。現在ではこの
映画はDVDで日本語字幕付きで見れるが、当時は日本版ビデオもなく、テレビ
放映もそうとう昔にやったっきりでなかなか見れないもので、そのビデオは
字幕無しのアメリカのものでも貴重だった。それを貸して下さったのである。

私なんぞは場末のいちモデラーに過ぎなかったのだが、本当に気さくな
方だった。

 

その後、10年くらいしてまた私が東京AFVの会に見学(笑)に行くようになっ
てからも作品の質問などに関して気さくに答えて下さった。

 

もっと昔の話をすれば、私はごく初期のAFVの会、第3回の際に高校の頃、
初めて行っているのだが(その後はかなり長い間行かなかったような覚えが
ある)、その時初めてお会いしてお話をさせて頂いているのだが、その時も
凄く気さくにお話をさせていただいたような覚えがある(内容は全く失念して
しまった)。その時点で既に高名なモデラーの方だったのだが本当に気さくな
方だった。

 

折角なので押入れをちょっと探って十川さんがご活躍を始められてから1980
年代くらいまでの頃の雑誌等の写真を撮ってみた。

zasshitou01

 

左上から一冊目は1981年10月発行ホビージャパン別冊のS・ペイン氏の「ディ
オラマの作り方」の日本語訳版。この訳を十川さんは呉光雄さん、熊谷徹
さんと共にやられていたのだ。

 

二冊目は時期は大分飛んで1989年9月発行のカンプ・イン・アクションの
15号。かなりの量の記事を十川さんが書かれている。珍しいのは十川さんも
記事の中でイラストも描かれている事。この頃も模型誌の記事も書かれて
おられたと思うのだが、この同人誌にも精力的に書かれていたのだ。
十川さんは図面も書かれている。

 

3冊目はタミヤニュース1976年6月号だが、この号は直接十川さんの作品とか
記事が書かれている訳ではないのだが、「第1回AFVモデラーの集まり」と
いう記事があり、それを呉光雄さんが書かれており、その参加メンバーの
中に十川さんや熊谷さんなど、当時のKG7のメンバーの名がある。
これが多分、第1回の東京AFVの会なのであろう。
近年、東京AFVの会は「第何回」という言い方をしなくなっているが、多分
最初の方はこういう違う名称だったから、というのも理由ではないかと思わ
れる。残念ながら第何回から「AFVの会」という名称になったかは今の所、
分からない。

 

4冊目はHJ誌1978年3月号で、この号は「グレードアップモデリング」という
特集で、既に活躍されている高名なモデラー何名かの工具、机回りを写真で
紹介しているが、その中に「KG7」の一員として紹介された十川さんの名前も
ある。

 

残念ながら十川さんの作例記事第一作の載った号というのは見つからなかっ
た。しかし、1970年代の半ば頃から活躍された方で、アクリル絵の具が
プラモに塗れるとか、そういった事も私は十川さんから教わった。

 

近年はご闘病をされていたという事だが、AFVの会ではお話をされる際は
そんな所は一切感じさせなかった。

 

とにかく、残念でならない。
謹んでご冥福をお祈りさせて頂きたいと思います。

 

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    模型的現状について

    最近、当ブログの模型関係の記事のUPが遅れ気味の感じですが、現在連載中の
    ラットパトロールJeepと女性民間人フィギュアの他に、かなりの時間を割いて
    製作中のものがあるのですが、事情があって、ある程度までいかないとブロ

    グにUPできません。まあ、できませんとまで言ってしまうと大げさなのです

    が、少々急ぎで作成しているために途中写真を撮ってそれをWEB用にトリミン

    グしたり文章を付けたり、という時間が取りにくい的な状況な訳です。

     

    その影響で、ラットパトロールJeepなんかの進捗も遅れています。

     

    …まあ、もう少し期間が経ったら他の物もココかホムペの方に載せるなり、
    させて頂きます。jeep等の方も進めます。もう少々お待ちください。

     

    ではでは。

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      倹約モデリング (3)

      今回は久々に「倹約モデリング」カテゴリの3回目。
      でも半分は「非・倹約モデリング」かも…?。

       

      hikariPutty01

      最初の写真はご覧のように、12年くらい前に新発売となったタミヤの光硬化
      パテ。まだ「カメラのさくらや」が存在した時代に購入したもの。

       

      何で今さらこれについて?かと言うと、これには深い個人的事情が…。
      まあ購入してちょっと使い始めたが、その少し後にほぼ「引っ越し」同等の
      「部屋の移転(入れ替え)」が発生し、そのごたごたで長い間行方不明と
      なっていたのだが、最近他の物を探していたらある引き出しから偶然、
      見つかったのである…ほぼ10年ぶりに…。

       

      これが通常のプラパテなんかだと、一度開封して使って10年も放置してると
      蓋をしめてあっても微妙な隙間から揮発成分が揮発して固まって使えなく
      なってしまうのだが、今回の光硬化パテは光に当てないと硬化しないので、
      きちんと黒い袋に入れて、光のほぼ入らない引き出しの奥なんかにしまって
      いたので全然無事だった…。

       

      もう見つからないから新たに購入しようかとか思っていたので、これで
      無駄使いをしないで済んだ。

       

      hikariPutty02

      開けて試しに適当なポリ製のヘラに少し出してみた。
      2番目の写真がその状態。
      これでまず気になるのが、微妙に透明度の強い、液体っぽい部分と、いかにも
      パテっぽい部分にうっすら、分かれている事。これは10数年前に初めて
      開けてみた時も同じ。

       

      プラモ用塗料なんかの感覚だと、透明度の強い部分はだいたい上澄みの揮発
      成分で、がっつり濃く塗りたい場合は沈殿している塗料の本体のような部分を
      すくって使い、滑らかに広く塗りたい場合は上澄みを気持ち多めに使って
      沈殿部と良く混ぜて使う、みたいな感じがあるのだが…。

       

      で、蛍光灯の光を当てて2分くらい放置してみる…そして見てみると一応、
      固まっていた。
      どうやらとりあえず使えるみたいだ。

       

      この光硬化パテの特性として、全体の硬化後も表面の僅かな部分が硬化しない
      ままになっている(説明書の表現だと、「表面のベタつき」という事になって
      いる)のだが、上記の透明度の強い部分と、固形成分の強そうな部分で
      硬化後に差が出るかどうか、という事。

       

      結果としては、透明度の強い部分の方が硬化してない表面部分が多かった感じ
      であるが、実際に模型に持って使う場合に、この透明度の高い成分をなるだけ
      除去するような感じで使った方が良いのか、それとも両方をよく混ぜる方が
      良いのか…それは今後その辺に特に気を付けて使ってゆくつもり。

       

      しかし、このパテが発売されてからもう十年以上経つのだ。それでネットには
      沢山、使用レポが載っている。動画にされている方もいらっしゃるくらい。
      …でも、ざっくり検索して10件くらい読んでみた限りでは、この「透明度の
      強い部分とそうでない部分に分離している」事に言及してる文は見つから
      なかった。…何でだろう?

       

      やっぱり、良く混ぜて使う、という事が書くまでもない当然の事という事なの
      だろうか。

       

      まあ何にしても、少し開けて使っただけで、数年放置すると、チューブ状態の
      まま全部硬化して使えなくなってしまう通常のプラパテより、10年以上
      経っても購入時と全く変わらず使えるこの光硬化パテが、1gあたりの価格は
      高くてもコスパは良いと言えるかも知れない…(まあ、プラパテはプラパテで
      使い易い用途はあるのだが…)。

       

      (続く)

       

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