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1/144 LCP(L)141 (5)

lcpl32

またまた前回と同じような画像で恐縮ですが、前回のものでもLCP(L)の
艇首の、波を切っている所の波飛沫がどうにも表現不足な感じがしていた
ので、更に作って加えてみたのです。

 

lcpl34

 

lcpl33

またそれだけでなく、艇全体がいかにも「平面の上に載せた」感がまだ
残っていたので一番上の塩ビ板の真ん中を艇の底面の形で刳り貫いて
そこにLCP(L)をはめたのです。

 

なお、波飛沫はボンドGクリアーを他のポリ製のヘラの上に出して爪楊枝で
くちゃくちゃ混ぜて、適当に白っぽい塊になったものを使いました。

 

所で、少し以前からこのLCP(L)に関する組立説明書に書ききれなかった
追加考証やキットの工作ポイント等を「浪漫工房」のページで記述して
います↓。
http://rouman.sitemix.jp/koubou/2017afterItem03.htm

 

それとここのブログの記述は若干重複しますが、こちらはこちらで書かせて
頂きます。

 

今回このLCP(L)をキット化した理由の一つに約15年以上も前のある模型誌の
あるプロモデラーの方の作例記事にインスパイアされた事もあります。

 

著作権の関係で全部は載せれませんが、その雑誌の表紙と折り込みグラ
ビアのはみ出した部分の写真を表紙と一緒に1枚だけ載せておきます。

lcpl31

 

これは1999年8月に発売されたミリタリーモデリングマニュアル誌12号に
掲載された嘉瀬翔氏の「バグパイプ」というタイトルの1/35ディオラマ
です。

 

このディオラマはノルマンジー上陸作戦時の英軍の揚陸艇、LCTとLCAが
並んで航行している状態をジオラマ化していますが、両方とも完全自作で、
本当に素晴らしい出来なのです。そしてその塗装はホワイトグレーにライト
ブルーグレーの波状迷彩なのです。

 

英軍はノルマンジー上陸作戦時はすべての揚陸艇はこのパターンで塗装を
していたようです。記事中にもありますがこの迷彩はとても魅力的です。

 

この作例のうちLCTは戦車揚陸艇ですが、LCAは人員上陸艇で、サイズも
LCP(L)に近いものです。ではどこが違うかと言うと、LCAは前面に下に
大きく開くタイプのランプが付いている事です。名称もLanding Craft
Assaultつまり攻撃上陸艇となっています。恐らく上陸時にはこれら
ランプの付いた艇が比較的先頭に立ち、人員が横からでないと降りられない
LCP(L)はLCA等に比べて陣形の比較的後方にいたのではないかと思います。

 

模型的に言うと、LCAは天蓋もないのでLCVPと同じく人員が乗っていないと
サマになりませんが、LCP(L)は恐らくキャンバスの天蓋が一応あるので
人員を乗せていなくても見られると思います。そういう意味では若干、楽
です。

 

また、嘉瀬翔氏のディオラマは、この記事によるとLCTやLCAの波頭に、
東芝の透明シリコンを硬化させて砕いた物を使っている、と書かれて
います。画像でも少々写っているように非常に実感のある仕上がりになって
いますが、これは1/35ならでは、という所もあるようです。
自分が作ろうとしているものは1/144なので、これよりもっと細かい感じに
する必要があると思います。

 

まあ、それで現在の所、ボンドGクリヤーを使って波頭を作る、といった
結論に達しているのです。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





1/144 LCP(L)141 (4)

昨年末完成させたLCP(L)141号ですが、ディスプレイの一環として作成、と
言いますかほぼ塗装だけですが…した海面がやはり平面的でもの足りないと
思っていたので簡易的な素材を使って取りあえずもう少し立体的に見える
海面を作ってみました。

 

lcpl26

 

lcpl27

 

作成手順は、
1)青い半透明の塩ビ板を二枚重ねて接着
2)ラッカー系塗料のクリヤーを重ねて塗って小波を表現
3)さらにコニシボンドのGクリヤーを所どころ塗って、もう少し波の盛り
上げに変化を付ける。
4)瓶入りプラ用液体接着剤とクリヤー塗料で表面を適当に慣らす。
5)ラッカー系塗料の青と黒を混ぜたり塗り分けたりで海の感じを出す。
もちろん白も混ぜて波頭や後ろの方に流れる波も表現する。
6)更にラッカー系のクリヤー塗料で慣らす。

lcpl30

 

…といった所です。まあ、以前よりは立体的な感じになったと思います。
今年の模型始めは乗り物そのものでなく自然物、背景になってしまいまし
た…。

lcpl28

 

波を表現する安め材料は、よく水溶性アクリル絵の具のゲルメディウム等、
アクリル絵の具のものが良いようにネットでみても言われているようで、
以前使った事もありますが、確かにすぐに立体的に透明度の高いクリヤーな
波は出来ますが、表面がベタベタしていてすぐに埃がついてしまい、しかも
筆で払ったくらいでは取れない感じになります。

 

私は作成してもすぐに透明ケース等で密閉せず、上に載せるものを変えたり
更に塗装表現を変えたりしてみたいタイプの人間なので、このような特性が
あるものは合いません。


今回の記事はLCP(L)141本体より下の海のディオラマに関する事が殆どに
なってしまいました。まあLCP(L)141本体はこれ以上作り込むつもりは
ないのですが、同型の艇についてなど、また次に書いてみたいと思います。

 

また海や波の表現に関しても、本当に無限と言って良いほど表現法がある
のでまたカテゴリーを改めて書いてみたいと思います。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





1/144 LCP(L)141 (3)

さて今年ももうあと数時間ですが、何とか大掃除の合間をぬってLCP(L)を
完成させました。

 

キットの完成見本なので素組でディティールUPは無しで、キットの通り
組んで塗装しただけのものとしました。

 

lcpl22

写真がそれですが、いつものWAVEのTケースSSの台に0.5ミリ白プラ板を2枚
重ねて、海面の感じをラッカー系塗料のツヤ有り青と黒、一部白の塗装のみ

で出してみました。

 

lcpl23

手抜きと言えば手抜きですが、それらしい感じにはなったと思います。
一度やってみたかったので良かったです。

 

lcpl24

基本塗装はGSIクレオスのラッカー系塗料で、汚し塗装は表面を一部本当に
削ってパステルをなすりつける方法を取りました。また艇体側面は最初から
縦筋の塗りムラが若干出るようにして実物の汚れっぽい感じを出してみま
した。

 

lcpl25

これに更にディティールUPをするとすれば主に艇体上面の甲板部で、実物は
丸く束ねたロープが前方に置いてあったようなので極細の糸か模型用の
金属の捩り線を使って再現してやると良いと思います。
その他、恐らく離岸補助用の棒とか、浮輪を前方にも置くとかすれば良いと
思います。

 

lcpl01

なお、このLCP(L)141の私が見つけた唯一の資料写真(OUTLINESという
雑誌の表紙の一部)だと前部に小さなマストのようなものを立てていたり
尾部に旗竿を立てたりしてますが、これは写真が試験運航時のものだから
と思われ、実戦時は外していたと思われます。

 

その他に関してはまた来年に。ではでは皆様良いお年を^^。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作

 







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