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T-34/85(1/144) (1)

さて今回は、『浪漫工房の活動』の方で新製品の1/144のT-34/100について
書かせて頂きましたので、その流れでWTM発売以前の、恐らく世界で初めて
の1/144戦車のレジンキットと思われるチェコのサメックモデルのT-34/85に
ついて書かせて頂こうと思います。

 

T34-85-samek01

最初の写真はその製品の全体像で、25年くらい前の発売で、透明袋入りキッ
トでレジンパーツは転輪、起動輪等の車輪が一つ一つバラバラで、簡単な
四面図付きの説明書の入っている、固めのレジンのレジンキットです。

 

最も驚きなのがキャタピラ部品で、別部品ですが写真のように黄色い色付き
ケント紙のような材質の紙で出来ています。表面にモールドはありません。

 

まあプラキットではないので仕方がないですが、キャタピラ部品のみ紙、
というキットはかなりの驚きです。これでも色が黒鉄色で若干のキャタピラ
パターンが黒の線の印刷ででもはいっていればそれなりに感じは出ると思い
ますが、なぜに黄色い紙??? 不思議なキットです。まあ、チェコのキット
なのでチェコではそれなりの厚みがあって曲げやすく、接着もし易い紙が
これ、という事なのかもしれません。

 

T34-85-samek02

2枚目の写真はキットをもう少し大きく写したものです。
キャタピラを除いて基本的には良く出来たキットなのですが、少々不思議
なのがプロポーションで、砲塔の中心が僅かに後方にズレている感じが
し、車体前方の傾斜装甲板も妙に前後に長い感じです。

 

このプロポーション、どこかで見た覚えがあると思ったら、1990年代後半に
イースタンエクスプレスから発売された1/72のT34-85のプロポーションに
良く似ています。

 

1/35のキットでこのプロポーションのものがあったがどうか分かりません
が、T34系列の図面が『実はこれが正しかった』みたいな形で一部考証家や
メーカーの間に流布された可能性はあると思います。なお、この形状ですが
少なくとも私がT34系列の種々の資料、図面、写真を考察した結果はこの
形状はややディフォルメがきつく、これ以前の資料の図面、例えばinAction
誌に載っていたスティーブ・ザロガ氏による図面による形状の方が正しい、
というものでした。

 

また、よく分からないのがこのキットの説明書に載っていた図面で、この
図面もキットのように車体前方が前後にやや長いものでなくスティーブ・
ザロガ氏の図面とほぼ同じものです。キットとそれに付いている図面が
違うというのも珍しいです。

 

T34-85-samek03

3枚目の写真はWTMのT-34/85(対空識別塗装)とこのキットの砲塔・車体部品
を仮止めしたものを比較したものです。前述のプロポーションの違い以外は
全体的にはあまり問題のないキットのように見えます。

 

ただ残念なのは、前述の、キャタピラが紙で出来ている点と、車輪と車体の
接着が、転輪側にホゾが無いため、車体側の小さな突起にイモ付けしなく
てはならない為、そのままでは強度的に無理があるので、いちいちピン
バイスで穴を開け、金属線等を通す必要がある事です。

 

もう少し欠点を言うとこの車輪、特に転輪は、ディスクタイプを再現して
いるようですが、ゴム縁部の厚みが殆ど無いため、まるでゴム縁部のみ
燃えて無くなってしまったもののような感じに見える事です。

 

このシリーズ、このT-34/85以外にSU-85とSU-100とSU-122が発売されて
いました。SU-122はその後WTMでも発売されましたが、SU-85とSU-100は
その後もガレージキット以外は発売されていないようですので、足回り
のみWTMのを使ってこれらのキットを作る、という手はあると思います。
私もSU-85かSU-100のどちらかのキットを購入した覚えがあるのですが、
例によってどこに片付けたか失念してしまっています…。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作

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      • 2018.09.18 Tuesday
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      • 23:26
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