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ウイリスMB/フォードGPW (14)

さて前回、ロコの1/87の紹介からS-MODELの1/72のキットの紹介の方に
話を移してきた。なので、今回もその流れでS-MODELの方のキット
紹介を続けてゆきたい。

willys72Smodel01

今回の最初の写真はS-MODELのシャーシーフレーム部品(番号A1)と、
前後のシャフトと4ツの板バネ、エンジン下部等が一体化した
部品(番号A2)を仮組してみたものだ。

この写真から分かるようにS-MODELのキットはこれらの部品を非常に
精密に繊細にモールドしてあり、やや細すぎる感もあるが中々好感が
持てる。
しかし、意外と何かが抜けてるな、という気がしてきた。

それは何かというと、実車ではシャーシーフレームからリーフスプ
リングにかけて4箇所に付けてあるショックアブソーバーであった。

willys72airfix01

こちらの方の写真は最新のエアフィックス1/72キットのシャーシー
フレーム部品(番号A5)であるが、これは不完全とはいえフレームと
一体化する形で一応、再現されている。
(写真の赤丸で囲ってあるのは前部左側の一本。)

これはミニスケではエアフィックス/エレールの1/72のものが
やはりシャーシーフレームと一体化ではあるが良く再現されていた。
なお、ロコ1/87でもある程度ではあるが再現されていた。

このショックアブソーバー、後部に関してはタイヤを取り付けると
全く見えないので省略しても構わないが前部のものは、前から見た
時に前方のタイヤと車体本体の隙間にチラリと見え、良いアクセント
となるので、伸ばしランナーなど使って再現してやりたいと思う。

また、S-MODELのシャーシーフレーム部品はフロントグリル直下の
前部クロスメンバーが角ばった形状だったり最後部のクロスメン
バーが省略されていたりするので「ひょっとしたらフォードGPWの
再現か」とも一瞬思ったのだが、前部のは形があいまいだし、
最後部のは車体部品側にそれらしい凸モールドがあるし、他の
特徴はウイリスMBだし、キットもウイリスMBと銘打っているので、
単なる偶然のようだ。

なお、このシャーシーフレーム部品(番号A1)と部品番号A2は、
ランナーからのゲートが非常に多く、ゲートの入り組み方も複雑で、
切り出すだけで非常に時間がかかった。

しかしこれらはディティールを再現するためと思われ、やむを
えないという気がする。

なお、このS-MODELのキットが発売される少し前、イタレリからも
1/72で、簡単組立キットだがなかなか良いウイリスMBの2個入り
セットが発売されている。

これに関しては以前、ネットの模型仲間のむっちさんが主宰された
ネット模型大会「トラックやろう!」のギャラリーにむっちさんの
作例が載っており、分かり易いのでそちらを参照されたい↓。
http://madaccosdacos.web.fc2.com/gallery-mucchi2.html

(続く)
 
JUGEMテーマ:プラモデル




1/76マチルダII Mk.I (1)

さて、このブログを開設してほぼ1年が経った。
このブログはHP「浪漫工作」の別館なので、私の趣味のうちでもモケイ趣味に
基本的に特化させ、それに関連して私の浪漫趣味の映画やTVドラマ、アニメ、
コミック、映像作品等の創作物に対する感想なども書こうと思っていた。

しかし一日は24時間しかない上、私は元々何に関してもやる事がスロー
ペースの人間…
結局、殆ど模型、プラモデルの製作記かそれに関連したものになって
しまっている。
やはり、それが他人の創作物(それが映画のような集団によるものであれ
小説やコミックのような個人によるものであれ)であると、ブログのように
限られた時間、字数で感想を述べるのは予想以上に難しいと感じている。

模型、プラモデルに関する事が書くのが楽と感じるのは、そもそもそれらを
作っていて楽しいのと、私が作っているのは基本的にスケールものと言われる
ジャンルで、基本、「実物に似ているかどうか、実物に似せるにはどうするか」
という視点からでだけ書ける所である。
他者の創作物に対する感想は、私自身の人間や社会、世界に対する考え方も
反映されてしまう為、視点の置き方じたいも難しく、書いていても書き難さを
感じる事が多い。

その辺はともかく、そのプラモデルの中でもここ数年、私が最も力を入れて
いるのがミニスケールAFVと言われるジャンルなのだが、私が良く作っている
のが装輪車、つまり「AFV」ではなくせいぜい「FV(ファイティングビー
グル)」、中には単なるビーグル、つまり車や消防車だったりするせいで、
このブログでもいわゆる「AFV」、つまり無限軌道を装着した所謂「戦車」
の記事が無い状態になっていた。

しかしこれはたまたまこうなったのであり、HPを見て頂ければ分かるように
「戦車」も作っている。
ただ単純に言って模型を作るものとしては装輪車、つまりタイヤものより
無限軌道付きの「戦車」の方が敷居が高く感じる。これは無限軌道その
ものやそれ回りの転輪、サスペンションなどがより難しく感じるからだ。

しかし以前の完成品「1/76チャーチルMk.III」以来ほぼ2年余ぶりに「戦車」
を作る事にした。と言っても以前からの少しの作りかけがあったので
その再開となるが、そのアイテムはまたまた1/76の英国ものである
「マチルダII」なのだ。

これにはフジミの1/76を使う事にした。というのは以前から1940年の
フランス・アラス戦で使用されたマチルダIIのMk.Iを作りたいと思っていた
のだが、キャタピラがエアフィックスのタイプでは違うし、国産キットを
作ってみたくなったからである。

matildaIImkI01

で、この写真だが、この写真からどのキットを使って何に改造しようと
しているか分かる方は相当なマニアな方だと思うが、自作中の「尾橇」で
ある。すべてに付いていた訳ではないようだがこれがアラス戦のMk.Iの
外見上の大きな特徴の一つと思ったからまずこれを作った。
(写真は仮組用のノリに細かい埃が付いていて見苦しいのをご容赦下さい。)

matildaIImkI_02

2枚目の写真は全体形。車体上部部品はまだ仮組しただけであるが、現在の
橇以外の加工点は、
1)誘導輪前部の緩衝装置(?)の形状がおかしいので作り直した。
2)キャタピラ上部が車内までスカスカなのでプラ板で塞いだ。
3)車体前部上方の彫刻が物足りないので修正中。

…と言った所だ。

なお、マチルダII-Mk.Iには下部転輪の位置が通常より転輪半周りくらい
軸位置の下がったタイプがあり、アラス戦で使われた型はそれが多かった
(ひょっとすると全部かもしれない)ようだが、通常の位置のものも
存在したようなので、見た目は転輪位置が通常のものの方が車体高も
低くてスタイルが良いという理由もあってそちらにする事にした。

なお、ミニスケのマチルダIIは昔からキットが結構発売されている。
このフジミ1/76Mk.IIIの他、エアフィックスのMk.III(ロケット砲付き
タイプも発売)、イタレリ(旧エッシー)の1/72である。また、最近
ではS-MODELから1/72でMk.IIのCSタイプが発売された。

フジミのとエアフィックスのは微妙なサブタイプと特徴の捉え方が違うが
どちらもほぼ同じくらい、キットの古さを考えるとまあまあ良い出来で、
イタレリの1/72がタミヤの旧版1/35をお手本にしたせいかかなり良い出来、
S-MODELのは未購入だがネットの情報によると非常に良い出来、という
所のようだ。

今回、これらのうちフジミのキットをチョイスした理由だが、まず1/72で
なく1/76で作りたかった事、Mk.Iのキャタピラのタイプがこのエアフの
ものではなく、フジミの方のものと同じだった、というのが主な理由だ。

(続く)
 
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ウイリスMB/フォードGPW (13)

さて、前回で「ロコ1/87の出来の良さ」を記述したが、今回もその
続きから書いてみたい。

willys87rocoSmode01

この写真はロコ1/87の車体を裏返ししたものだが、その周りのランナー
から切り離す前の状態になっているのは数年前に発売されたS-MODELの
ウイリスMBである。

ロコ1/87は裏面中央の左右に通った排気管の真ん中の穴の開いたカバー
(部品の正式名称不明なので以降、「排気管支持板」と呼ぶことにする)
も、形状は不正確ながら再現されているのが分かる。
S-MODELのキットは、写真の左側にみえるが排気管と同じ部品にして
ある。

この排気管支持板、90年代のエアフ/エレールの1/72では再現されて
いないし、最新のエアフの1/72でも再現されていないのだ。

ひょっとしたらこの部品、実車でも付いているものとそうでないものが
あったのかもしれないが、割と新しめのJEEPのキット、ブロンコ1/35や
ハセガワの1/48では付いている。
実車写真では「JEEP JEEP JEEP」の171ページの写真(破壊されて
前部がちぎれてひっくり返っている)で確認できる。

何にしても、ロコ1/87のJEEPは開発時期を考えても、この部品まで再現
するとは、非常に良く出来たキットであったと思うのだ。

…が、その分やはり価格も若干高価で、私は一つしか買えなかった。
現在でもネットオークションや海外直販等で努力すれば購入できる
かもしれないが、そこまでする気力は失せている。
「出来の良いキットは一つはキットのまま保存」したがる私である
のでこれはずっとコレクションのままになるだろう。

さて、ここでS-MODELの1/72製品が登場した。このキット、幸いに
というか、2個を一箱のセットで発売している。なので1個購入した
だけで私のような人間でも安心して一つは弄れる(?)。

次回からはこのS-MODELのキットを弄りつつ書いてゆきたい。
…と書くと、エアフ/エレールの方はどうなったのだ、と訊かれ
そうだが、こちらはほぼ完成させてしまった上、殆ど人形
(ドライバー)の製作に入ってしまった為、製作記としても
つまらない段階に入ったと思うので後回しにしようと思って
いるのだ。

今年はJEEP誕生70周年という事もあるので今後も当分、JEEP関連の
記事は書いてゆきたいと思っている。

(続く)
 
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