さて、非常に久々になるが、ウイリスMB/フォードGPWの第19回である。
実は、S-modelのキットと組立説明書を何となく比べて見ていたのだが、
今まで気が付かなかった事に気が付いたので、それについて書こうと思った
のである。
それは、タイヤホイールハブの中心の軸カバー部についてなのだ。
1枚目の写真は、キットのタイヤを一応GSIクレオスのタイヤブラックに塗り、
ハブ部とその他一部をカーキグリーンに塗ってみたものだが、前輪と後輪の
タイヤハブの中央部に注目して頂きたい。
良く見ると、微妙にタテツケが違っているのである。
前輪のものは中央の突起が細く、周りに6本のボルトがあるがこれもそれぞれ
別々に突出してる感じである。
後輪のものは中央の突起の直径が大きく、その代わりあまり突出しておらず、
6本のボルト頭もその突起の外周部に僅かに突出している感じである。
これらの特徴は実車写真を見ればよく分かるが、S-modelのキットは1/72と
いう小ささだが、不完全ながらこの特徴が表現されているのである。
一応エレールの1/72もやはり不完全ながらこの特徴が再現されている。
他のミニスケキットは、ロコの1/87もやっておらず、最近作のエアフィッ
クスのキットでもやっていない。ドラゴンのキットでもやっていないのだ。
S-modelのキットの優秀さが分かる所だが、何故か組立説明書には表れて
いない。
組立説明書では前輪も後輪も部品No.A14を使う指定になっているが、そもそも
部品No.A14は2つしかランナーに付いていないので、これは明らかに説明書の
ミスであろう。
実際には前輪はA14を使い、後輪には部品No.A31を使うと良い。A31の方は
6つのボルト頭の表現がほとんどなされていないので、気になる方はパテを
ちょこんと載せて再現すると良い。
で、2枚目の写真はフロントウインドウを倒した状態で仮付けしたものだが、
フロントウインドウは高さが1ミリ程不足してたので、プラ板をウインドウ
の透明ガラス部の下の方に付けてカサ上げしてやった所。
また、フロントグリル部品のライト部は刳り貫いてある。
これは「ラット・パトロール」仕様にするつもりなので、フロントウインドウ
の透明ガラス部分は付けないつもりだ。
ただそうするとプラモ的に手抜きのように見えるので、パテを盛って全体的に
薄く布を被せた感じにするつもりだ。写真でウインドウ部が白く映っている
のは、パテ盛り用に、下から薄手のプラ板を付けている為である。
本当は今月28日のモデフェスまでに間に合わせたかったが、ここ数ヶ月、
体調を崩す事が多かったりしたせいで難しくなってしまった。
(続く)