倹約モデリング (3)
今回は久々に「倹約モデリング」カテゴリの3回目。
でも半分は「非・倹約モデリング」かも…?。
最初の写真はご覧のように、12年くらい前に新発売となったタミヤの光硬化
パテ。まだ「カメラのさくらや」が存在した時代に購入したもの。
何で今さらこれについて?かと言うと、これには深い個人的事情が…。
まあ購入してちょっと使い始めたが、その少し後にほぼ「引っ越し」同等の
「部屋の移転(入れ替え)」が発生し、そのごたごたで長い間行方不明と
なっていたのだが、最近他の物を探していたらある引き出しから偶然、
見つかったのである…ほぼ10年ぶりに…。
これが通常のプラパテなんかだと、一度開封して使って10年も放置してると
蓋をしめてあっても微妙な隙間から揮発成分が揮発して固まって使えなく
なってしまうのだが、今回の光硬化パテは光に当てないと硬化しないので、
きちんと黒い袋に入れて、光のほぼ入らない引き出しの奥なんかにしまって
いたので全然無事だった…。
もう見つからないから新たに購入しようかとか思っていたので、これで
無駄使いをしないで済んだ。
開けて試しに適当なポリ製のヘラに少し出してみた。
2番目の写真がその状態。
これでまず気になるのが、微妙に透明度の強い、液体っぽい部分と、いかにも
パテっぽい部分にうっすら、分かれている事。これは10数年前に初めて
開けてみた時も同じ。
プラモ用塗料なんかの感覚だと、透明度の強い部分はだいたい上澄みの揮発
成分で、がっつり濃く塗りたい場合は沈殿している塗料の本体のような部分を
すくって使い、滑らかに広く塗りたい場合は上澄みを気持ち多めに使って
沈殿部と良く混ぜて使う、みたいな感じがあるのだが…。
で、蛍光灯の光を当てて2分くらい放置してみる…そして見てみると一応、
固まっていた。
どうやらとりあえず使えるみたいだ。
この光硬化パテの特性として、全体の硬化後も表面の僅かな部分が硬化しない
ままになっている(説明書の表現だと、「表面のベタつき」という事になって
いる)のだが、上記の透明度の強い部分と、固形成分の強そうな部分で
硬化後に差が出るかどうか、という事。
結果としては、透明度の強い部分の方が硬化してない表面部分が多かった感じ
であるが、実際に模型に持って使う場合に、この透明度の高い成分をなるだけ
除去するような感じで使った方が良いのか、それとも両方をよく混ぜる方が
良いのか…それは今後その辺に特に気を付けて使ってゆくつもり。
しかし、このパテが発売されてからもう十年以上経つのだ。それでネットには
沢山、使用レポが載っている。動画にされている方もいらっしゃるくらい。
…でも、ざっくり検索して10件くらい読んでみた限りでは、この「透明度の
強い部分とそうでない部分に分離している」事に言及してる文は見つから
なかった。…何でだろう?
やっぱり、良く混ぜて使う、という事が書くまでもない当然の事という事なの
だろうか。
まあ何にしても、少し開けて使っただけで、数年放置すると、チューブ状態の
まま全部硬化して使えなくなってしまう通常のプラパテより、10年以上
経っても購入時と全く変わらず使えるこの光硬化パテが、1gあたりの価格は
高くてもコスパは良いと言えるかも知れない…(まあ、プラパテはプラパテで
使い易い用途はあるのだが…)。
(続く)
JUGEMテーマ:プラモデル
- 2016.09.25 Sunday
- 模型:その他
- 11:06
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- by コウ中村