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「浪漫工房」の再開(再起動)(1)

このブログですが、昨年10月くらいからプラモデルの製作記事の進捗報告が
減っていて、それに関して他にやっている事があるのでと、少々書いた事も
ありました。

 

その「やっていた事」が一段落しましたのでこちらでも報告させて頂きます。
それは、以前やっていて、11年程前から活動休止になっていたガレージ
キットメーカー「浪漫工房」を再開させた事です。


つまり、ガレージモデルキット、自分で原型を作ってシリコンで型取りして
レジン樹脂を流して複製してキットにする、という事をやっていたのです。

一段落したというのは、ある程度、複数生産して一部の模型店様に置かせて
頂いたという事です。同時に「浪漫工房」Webサイトも再開させて頂き
ました。

 

本当は昨年末にあったあるガレージキットの即売会に間に合わせようと
思っていたのですが、それが少々微妙になったので、思い切って今年、
2017年のワンダーフェスティバルに基本、間に合わせようと、その前に
若干の宣伝と市場調査も兼ねて、一部の模型店様に置かせて頂こうと思った
のです。

 

こちらでブログを開設させてからずっと、プラモのアイテムはミニスケール
(ミニスケールAFV)だったので、ガレージキットのアイテムもそれに
しようかとも思ったのですが、色々な事情を考えて、1/350の魚雷艇という
少々変わったものにしました。

 

vosperMtb7301

写真はその原型で、ほぼ完成した状態です。これに昨年の9〜10月くらい、
ほぼかかりきりになってました。基本的にプラ板の積層で、一部にバルサを
使ってあります。

 

真空脱泡機等の機械的脱泡機、注型機がある訳でもなく、手流しによる
常圧注型用なので、細部があまりくっきり凸にならないよう、気を使って
います。普通の模型工作とある意味逆の事をします。場所によっては折角
くっきり作り込んだディティール部にサーフェサーを塗ってややなだらかに
するような仕上げをしています。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作

 

 

 





ラットパトロールジープ (13)

ラットパトロールジープの第13回。

 

今回から人形の自作に入る。ジープ本体の残りの細部工作を後回しにする
のは、人形を載せた状態の全体のバランスを見る為、ジープの外部を触る
事が多くなる予定なので、それらの作製、取り付けは最後の方が良いと
思ったからである。

 

ratPatJeep23

一枚目の写真はヘラの上で人形の胴体中央部をおおまかにエポキシパテで
作製して、足の芯となる針金を差し込んでみたもの。正面からのアングル
なので変な感じに見えるが、針金の足は座ったポーズで膝が曲がって
いるのだ。

 

キット通りでないミニスケの人形を作る場合、ものにもよるし頭部は別だ
が、なまじ既製品を改造するよりエポキシパテから自作する方が楽だと
気が付いたのはここ数年の事。

 

ratPatJeep24

二枚目の写真は胴体中央部が固まったので、足を付け根のあたりから追加で
エポキシパテを盛っている所(若干のブレ写真で申し訳ないですm()m)。
右はツマヨウジの先を削って作った自作ヘラ。これでエポパテを盛りつけ
たりしている。

 

なお、これは運転手のヒッチコック二等兵にするつもり。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:プラモデル





訃報:十川俊一郎さん

数日前、プロモデラーの十川俊一郎さんの訃報が入った。
十川さんは、AFV模型、アニメモデル・ディオラマ関係に少しでも興味ある
方なら知らない人はいないであろうと言っても良いくらいのベテランの
プロモデラーの方。

 

私と同年代くらいの方は1970年代中半から模型サークル「カンプグルッペ
ジーベン(KG7)」のメインメンバーとしてタミヤ系の広報誌、模型雑誌の
作例記事などで活躍され、近年でも新紀元社の「スケールモデルファン」
という模型雑誌で懐かし系プラモの製作記事を書かれていたようだ。

 

昨年末の東京AFVの会では体調不良という事で欠席されていたが、それまで
毎年、東京AFVの会で他のメンバーの方達と共に運営、司会をされていた。
その上毎回凄い作品も出品されていた。それらがどれも模型誌の作例とは
また別に作られたものだったと記憶している。それらの一部は東京AFVの
会のホームページで見る事が出来る。

 

私は2000年の前後の数年間、ツインスターメーリングリストという会に
入っていて、十川さんも入られていて、そのオフ会で戦争映画関係の
話をして、私は「肉弾戦車隊(The Tanks are Coming:1959年公開アメリカ
作品)」という映画のビデオを貸して頂いた記憶がある。現在ではこの
映画はDVDで日本語字幕付きで見れるが、当時は日本版ビデオもなく、テレビ
放映もそうとう昔にやったっきりでなかなか見れないもので、そのビデオは
字幕無しのアメリカのものでも貴重だった。それを貸して下さったのである。

私なんぞは場末のいちモデラーに過ぎなかったのだが、本当に気さくな
方だった。

 

その後、10年くらいしてまた私が東京AFVの会に見学(笑)に行くようになっ
てからも作品の質問などに関して気さくに答えて下さった。

 

もっと昔の話をすれば、私はごく初期のAFVの会、第3回の際に高校の頃、
初めて行っているのだが(その後はかなり長い間行かなかったような覚えが
ある)、その時初めてお会いしてお話をさせて頂いているのだが、その時も
凄く気さくにお話をさせていただいたような覚えがある(内容は全く失念して
しまった)。その時点で既に高名なモデラーの方だったのだが本当に気さくな
方だった。

 

折角なので押入れをちょっと探って十川さんがご活躍を始められてから1980
年代くらいまでの頃の雑誌等の写真を撮ってみた。

zasshitou01

 

左上から一冊目は1981年10月発行ホビージャパン別冊のS・ペイン氏の「ディ
オラマの作り方」の日本語訳版。この訳を十川さんは呉光雄さん、熊谷徹
さんと共にやられていたのだ。

 

二冊目は時期は大分飛んで1989年9月発行のカンプ・イン・アクションの
15号。かなりの量の記事を十川さんが書かれている。珍しいのは十川さんも
記事の中でイラストも描かれている事。この頃も模型誌の記事も書かれて
おられたと思うのだが、この同人誌にも精力的に書かれていたのだ。
十川さんは図面も書かれている。

 

3冊目はタミヤニュース1976年6月号だが、この号は直接十川さんの作品とか
記事が書かれている訳ではないのだが、「第1回AFVモデラーの集まり」と
いう記事があり、それを呉光雄さんが書かれており、その参加メンバーの
中に十川さんや熊谷さんなど、当時のKG7のメンバーの名がある。
これが多分、第1回の東京AFVの会なのであろう。
近年、東京AFVの会は「第何回」という言い方をしなくなっているが、多分
最初の方はこういう違う名称だったから、というのも理由ではないかと思わ
れる。残念ながら第何回から「AFVの会」という名称になったかは今の所、
分からない。

 

4冊目はHJ誌1978年3月号で、この号は「グレードアップモデリング」という
特集で、既に活躍されている高名なモデラー何名かの工具、机回りを写真で
紹介しているが、その中に「KG7」の一員として紹介された十川さんの名前も
ある。

 

残念ながら十川さんの作例記事第一作の載った号というのは見つからなかっ
た。しかし、1970年代の半ば頃から活躍された方で、アクリル絵の具が
プラモに塗れるとか、そういった事も私は十川さんから教わった。

 

近年はご闘病をされていたという事だが、AFVの会ではお話をされる際は
そんな所は一切感じさせなかった。

 

とにかく、残念でならない。
謹んでご冥福をお祈りさせて頂きたいと思います。

 

JUGEMテーマ:プラモデル







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