「浪漫工房」の再開(再起動)(7)
さて、前回、直近のワンダーフェスティバルへの参加に関して書きました
ので、前々回の話の続きに話を戻します。
前々回で、両面型のシリコン型を作る為に片側に粘土型を作り、枠をGSI
クレオスのブロックで作ってシリコンを流し、裏返して粘土を外した
所まで書きました。
で、今回の最初の写真は粘土を綺麗に外し、離型剤(剥離剤)を片側のシリ
コン型の片面に塗って、またシリコンを流した所です。使った離型剤は
シリコン系のスプレーのもので、10年前に購入したものですがまだ、全然
使えました。もちろんスプレーして使ったのではなく、蓋に吹いておいて
それを筆で塗る、というやり方を行いました。スプレーとして使わなかった
理由は、原型の方にはあまり塗りたくなかったからです。原型をマスキング
してスプレーを吹く、というやり方も理論上はありえますが、シリコン型の
片面に埋まっている原型をマスキングしてあとでそれを剥がす、という行為
は意味も無く手間がかかりすぎると思います。
なお、シリコン系の離型剤はシリコン同士の離型剤、剥離剤としては使え
ないのでは、と書いてあるサイトもありましたが、少なくとも私の使った
もの(アルテコのシリコーンスベリ剤)は使えました。現在はこの商品はあま
り見かけないようです。念のため部分部分に電気髭剃り用の機械油も塗って
みたりしましたが、不要だったようです。
この離型剤(剥離剤)ですが、ラッカー系の塗料でも代用出来るとか、説明
しているサイトもあります。間違いではありませんが、このやり方は厳密に
言えば「シリコンの2つの型の間に別の形状のものが入ってしまい、シリ
コン型を二つに分けて再度合わす際に微妙なズレが出る」原因になると
思いますので、私はやらない方が良いと思います。ただ、シリコン型を2つに
分ける際に境目が同じ色のシリコン同士だと分かり難いので、端の方に少し
塗料かサフェーサーを塗っておく、という手があると思います。私は銀磨き
用の銀粉を塗ったりしています。
なお以前枠をプラ板で作っていた時は、枠の高さの調整は出来ませんでした
が、今回枠をブロックで作るようにしたので、枠の高さを後で重ねて上げ
たりする事が便利に出来るようになりました。
この一枚目の写真で、薄青く見えているのはマスキングテープの一種です。
で、右側の縦の長さが少し長くなっていますが、これはブロックをしっかり
止めていなかった為のミスなのですが、丁度こちら側がレジンの注入口に
なっていたので少し高くて良かったので、そのままとしました。
また、このブロック同士は結構隙間があってシリコンが流れ込み易いので、
全部先にマスキングテープで覆った方が、後でそのシリコンを切り捨てる
作業(結構、時間がかかります)をする必要が無くなって良い、という事が
分かりました。
また、このブロック同士は結構隙間があってシリコンが流れ込み易いので、
全部先にマスキングテープで覆った方が、後でそのシリコンを切り捨てる
作業(結構、時間がかかります)をする必要が無くなって良い、という事が
分かりました。
また写真で、シリコンの中に小さな小片が見えますが、これは以前に作った
事があったシリコン型で不要になったものを、今回のシリコンの量のカサ
上げの為に使ったシリコンブロックです。
さて、こうしてシリコン型が出来上がるといよいよ無発泡ウレタンレジン
樹脂の流し込みになります。
今回とりあえず最初に使ったレジン樹脂は、東急ハンズで購入した「テムコ
ファイン プロキャスト212」のホワイトにしました。500gのセットで、
価格もそう高くなく、とりあえず少量の試験注型、には適している商品だと
思います。
(続く)
JUGEMテーマ:模型製作
- 2017.02.25 Saturday
- 模型:ガレージキット開発
- 11:08
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- by コウ中村