calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

categories

archives

「浪漫工房」の活動 (16)

さて、12月3日開催の「第8回 いっちょんちょん即売会」まで、あと数日と
なりました。

 

この会用の新製品は特に予定しておらず、先日11月19日のProject144で
新発売となったけれど完売してしまった1/144・LCP(L)の増産分を、やはり
浪漫工房の今秋の新製品として販売させて頂く予定です。
まあ、増産と言ってもマイナーアイテムですし時間もないので3個程度の
増産に止めておくつもりですが。

 

その他、1/350のMTB2種も在庫があれば販売させて頂く予定です。

 

所でその1/144・LCP(L)ですが、艇体本体部品の注型が非常に難しく、
現在のシリコン型だと2回に1回は失敗してしまう事は以前の連載で
書かせて頂きました。

 

で、急遽艇体のみ失敗率が少ない(と思われる)片面取り(と、トップゲート
方式とを折衷させたようなやり方)で注型出来るシリコン型を新たに作成
しました。

 

lcpl10

上の写真がその作成中のもので、枠に艇体下面の型を取る為にシリコンを
流し入れた所です。艇体の底面を大きな湯口にしようとしているのが分かり
ます。

 

通常ですと片面取りの型はシリコンゴムを一度に流し入れるのですが、
今回は艇体前部の形状の関係でオーバーハングが多くなっていて、一回で
流すようにすると気泡跡が艇体の境目に近い部分に浮きでてしまう危険が
あったので、一応粘土で最初は艇体上面部を埋めて、シリコンゴムを2回に
分けて流すようにしました。その甲斐あって気泡跡が艇体の近くにはほぼ
皆無なシリコン型が、機械的な脱泡作業をしなくとも出来ました。

 

lcpl11

2枚めの写真がその出来上がったシリコン型です。

 

lcpl12

3枚めの上の写真はその型にレジンキャストを流し、脱型したものです。

 

lcpl13

上の写真は脱型した艇体の湯口の部分を削り取ったものです。湯口の、特に
湯口とそうでない部分の境目あたりに気泡跡が若干見られます(樹脂の削り
カスが詰まって気泡跡が白っぽく見えている部分が多い)が、底面なので
良しとして、これを販売分に回すつもりです。

 

昔のミニスケールAFVのレジンキット・コンバットレディシリーズと同じ
理屈のやり方です。ただし、同シリーズは真空脱泡のためにそういう
やり方にしたようですが。また、同シリーズのそれは、湯口の余分な樹脂
までキットに付属(ロットによりますが)し、ユーザー側でそれを削らねば
ならず、購入して作成した経験者としてはえらい苦労した覚えがあります。

 

なお、今年9月のモデフェス@アキバの際の見本品は艇体上部のキャンパス
部分を透明プラ板のヒートプレスで作成し、窓部の表現をし易くしようと
していましたが、手作りのヒートプレスで量産分をほぼ同じ品質に保つのは
難しいと判断し、艇体と同じレジン樹脂製としました。窓部の表現はユー
ザー様の方で刳り貫いて透明板を付けるか黒く塗って表現をお願いする
ようにしました。済みませんがユーザー様はご了承頂きたく思います。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作

 

 





「浪漫工房」の活動 (15)

さて、イベント、Project144秋の合同展が終了しました。
全体の様子はDAMEYA様のブログで。

 

浪漫工房も予定通り参加させて頂きました。

新製品の1/144『LCP(L)141号』は製品見本を含めて3個ほど持って行きま
した。
まあ実際、前回までの記事に書かせて頂きましたように注型失敗が多かった
為、販売できるレベルに達していると思われるものは3個しか出来なかった
というのも実情ですが、アイテム的にそんなに売れないだろうと思った
ので、まあ売り物は2個、もしも売り切れた時は見本も売るようにすれば
…と思ったのも本当の所でした。

 

そうしたら、会場してすぐに2個買われたお客様がおられ、あっという間に
残りは見本の1個のみとなり、それもその後数十分の間に売れてその日は
開場から1時間の間で完売、という事になってしまいました。

 

RoumankoubouTaku01

上の写真がその完売後の状態です

 

まあ完売した事は良かった事なのですが、もう少し数、製品化できていれ
ば、と少々複雑な心境です。

 

また今回はモデフェス@アキバ事務局(ファーストエア)様に販売を協力して
頂き、同じ「浪漫工房」卓でtriplenutsというブランドの1/144航空機を
販売させて頂きました。
…というよりモデフェス@アキバ事務局様がtriplenuts様の製品を扱って
いたので必然的に浪漫工房卓でそれらを販売した、という所ですが。
こちらも結構、売れていたようです。それが下の写真です。

RoumankoubouTaku02

 

今後も「浪漫工房」でモデフェス@アキバ事務局様やtriplenuts様の製品を
扱わせて頂く事があるかどうかは全く不明です。

 

なお、来月3日に秋葉原で「いっちょんちょん即売会」というイベントが
あります。こちらにも参加させて頂く予定です。
こちらもタイトル通り1/144スケールに特化したガレージキットの即売会
です。
こちらへの準備に関しましてはまた後程書かせて頂きます。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





「浪漫工房」の活動 (14)

さて、イベント、Project144秋の合同展が明日になりました。

 

イベントの前日になってやっと販売できる1/144の製品、『LCP(L)141号』が
幾つか量産できました。

 

lcp(l)141Seihin01

上の写真がそれです。

 

今回の製造は艇体本体の注型失敗が多く、今の所2つに1つは失敗している
のでえらく樹脂の無駄使いになっているので、明日のイベントが終了したら
樹脂を3分硬化型にするとか、場合によってはシリコン型を作り直すかして
生産効率の向上を図りたいと思っています。

 

で、どういう失敗をしたかをちょっと書かせて頂きます。

 

lcpl07

上の写真は前回写真をUPしたシリコン型に、湯口を若干足して最初にレジン
注型をしたものです。ご覧の通り艇体の尾部が樹脂がイマイチ回っておら
ず、大きく欠けたような状態になってます。

 

これはそのまま流したわけでもなく、尾部の空気抜きの部分から若干、掃除
機を使って空気を吸引して樹脂を流しやすくしたのですが、これでも駄目で
流れ切る前に樹脂が固まってしまいました(2分硬化型を使っています。)。

 

これを2回試して同じように駄目だったので、艇体から先の部分には樹脂が
流れないように艇体から先のランナー部分の雌型部をプラ棒で塞いで、
注型してみました。

 

lcpl08

上の写真がそれで、ご覧のように尾部までうまく流れてます。しかしこれも
やはり掃除機を使って若干、尾部の空気抜き部から空気を吸引してやっと
出来たものです。しかもそれでも2回に1回は失敗しています。

 

この掃除機を使うやり方は、うまくやらないと一旦樹脂が空気抜きの出口
まで流れた後で逆流するので、気泡が出来やすい事になるのです。これが
少なければ製品として許容範囲ですが、許容できない程の気泡跡ができる
確率が上がるのです。2回に1回という失敗率の高さはその為です。

 

しかもこのままだと残りの部品に注型するのに艇体部品側のランナー部分を
塞いで注型せねばならず、1つのシリコン型で一隻量産するのに2回、注型
する事になり、2倍手間がかかる事にもなります。

 

lcpl09

三枚目の写真は艇体以外の部分に注型して脱型した写真で、これは掃除機を
使わなくてもうまく注型できましたが、湯口から部品までも無駄に距離が
出来てしまう事もあって、樹脂の量も余計に無駄になります。

 

…という事なので来週以降、注型方法を考え直そうと思っている訳です。

なお、明日のイベントですが、この製品以外に他のメーカー様の1/144ガレ
ージキット(主に大戦後航空機)を委託販売させて頂く予定です。


(今回使用した写真の製品は、脱型後ある程度、バリを除去しています。)

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作

 

 

 







| 1/2PAGES | >>