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「浪漫工房」の活動 (26)

さて、『浪漫工房』の2018年の秋季の活動の予定としましては、毎年11月
中旬に開催されていて昨年も参加させて頂いたガレージキットの即売会に
参加させて頂き、その時に新製品として発売させて頂こうと思って開発
していた製品の開発終了のめどが経って告知もさせて頂く…はずだった
のですが、残念ながらシリコン型の設計に失敗し、量産に不向きなもの
を作ってしまったためにやり直さざるを得ない事になってしまい、その
結果とても11月中旬までに開発終了というのは無理、という判断になって
しまいました…。

 

まあ、そこの即売会(兼・模型展示会)に参加表明をさせて頂いている、と
いう訳ではないので直接迷惑をかけてしまう、という方はいらっしゃらない
のは救いですが、一部の方にはそういう予定という事を話してしまっている
ので、ここに参加予定の中止を発表させて頂きます。

 

あとは翌月の12月、今年最後の月の中旬にまだガレージキットの即売会が
予定されておりますので、それの際には新製品として発売できるように
現在原型から修正中です。

 

アイテムの内容は、発売できる事がほぼ確実になってから発表させて頂く
予定ですので現段階ではあまり書けませんが、1/350の小艦艇シリーズの
第3弾です。

 

今回の失敗のポイントだけちょっと書かせて頂きます。

 

今回は、何とか通常注型でスケールモデルによくある細かいディティール
にも気泡痕無しで綺麗に注型する方法は無いかと考え、ある、あまりスケ
ールモデルガレージキットでの使用例が見つからなかった特殊なレジン
樹脂を使ったらうまくいくのではないか、と思い、それ用に割と原型の
ディティールもクッキリ目に作りシリコン型を作成したのですが、残念
ながらうまくいかなかった、という事です。

 

その「ひょっとするとうまくいくかも」と思いついた特殊なレジン樹脂と
いうのは、竹林化学工業の『タケシール・シェルキャスト』という樹脂
です。購入したのは最も量の少ない、お試しセットです。

 

shellCast01

なお、上の写真は1回使った後のものなので主剤の蓋など、ラジオペンチを
使って開けた跡があります。硬化剤の蓋も固かったので1回、ペンチを使っ
てます。主剤をB液、硬化剤をA液と名付けているのも通常のレジン製品と
違ってます。

 

これはシリコン型に筆で塗りつけ、タイヤキ方式で複製物を作るというのが
標準的な使用法、という事になってますが、粘度は高いですが普通に注型
して使う事もやり方によっては出来る、という情報を事前に得てました。
また、混合時の硬化時間、つまり可使時間が7分という事になってました。

 

これらの事から、スケールモデルのシリコン型にも、片面ずつ筆や針を
使ってディティールにも塗り付け、タイヤキ方式で両方を合わせれば
スケールガレージキットの複製にも使えるのでは、と思ったのでした。

 

しかし実際やってみると、主剤と硬化剤とを混合した状態の粘性が高すぎ
て、細部に針で塗りつけようとすると非常に時間がかかり、今回の複製物の
片面をとても7分以内に塗りつけられない事が分かりました。

 

部分部分、少しずつ塗り付けるという方法もありますが、浪漫工房のキット
はグレーモールドにする事にしているので黒い顔料を少し混ぜているのです
が、これを毎回同じ割合にして同じグレーの色調にする、というのは非常に
難しいです。また、針で細部に塗り付けると言っても限界があり、苦労の
割に気泡痕が多少残る、というよりは粘度が高いせいで針の方に付いてしま
って細部に樹脂が付き損ねる部分がそれなりに出てしまう、という事です。

 

また、ある程度の硬化は数時間くらいの時間で済みますが、脱型出来る程の
硬化はやはり24時間かかります。

 

結局、こうした理由で使用を断念し、原型もディティールを若干潰し、分割
を増やし、シリコン型も通常注型に合ったものに作り直す事にした訳です。

 

…という事で、次回、予定としては2週間後くらいには新製品のアイテムに
ついて発表させて頂きたいと思っております。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





第7回スケールモデラーズフェスティバル (2)

先月の第7回スケールモデラーズフェスティバルに関しては、その後主催者
様が全体の様子から各ディーラーさんの各卓まで割と細かく写真に撮られて
UPされた→http://firstair.co.jp/modefes/
事もあって、前回の記事で終わりにして、『浪漫工房』の次回発売製品の
開発状況に関して書かせて頂こうと思っていたのですが、諸事情により、
もう少しだけ、モデフェスに関して書かせて頂きます。

 

それは、前回紹介させて頂いたディーラー様以外に、是非紹介させて頂きた
いディーラー様があったからです。


そのディーラー様は、『軍事選書堂』様ですが、そこで売られていた
1/2000の3Dプリント製の軍艦キット(洋上模型)シリーズ『デスクトップフリ
ート』が今回紹介させて頂きたいものです。

2018092308

 

2018092309

写真は上掲の2枚だけですが、ご覧のように所謂現用の軍艦のシリーズ
です。この3Dプリント製品を実際に製作されていらっしゃるのは、
『幕之内弁当三次元造形』という個人の3D技術者の方という事です。
そして、こちらの製品は『軍事選書堂』様だけで店頭販売される予定、
との事で、今回のモデフェスで先行販売されたとの事です。

 

調べてみたら『幕之内弁当三次元造形』様はホームページがありました。↓
http://space.geocities.jp/tmakunouchi2013/3D/3Dprinting.html


海外向けにネット販売されている様ですが、日本での販売は軍事選書堂
のみで、と考えられていらっしゃる様で日本向けのネットショップは
見つかりませんでした。ただ今後の展開は分かりませんが、製品の数も
多く、パッケージがトミカのパッケージを意識されたみたいな感じで
可愛いらしくて良いと思います。また、1/2000だけでなく、1/1800という
スケールのものもありました。多分、箱に入る大きさを意識されたので
しょう。

 

いずれにしても、今後も期待される3Dプリントメーカー様です。

 

JUGEMテーマ:模型製作







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