calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

categories

archives

「浪漫工房」の活動 (29)

まあブログというものは基本的に直近にあった出来事について書いてゆく
のが普通なので、ある程度以前の出来事をなぞって書いてゆくというのも
毎度間が抜けているなぁ…と思うのですが、以前も書かせて頂きました
ように原型の製作に関して現在進行形でブログに書くというのは、他の
メーカーさんと新製品や開発予定品がバッティングした場合や、開発に
予定以上に期間がかかってしまった場合に非常にダメージが大きいので
少々間抜けな書き方をさせて頂いているのです。

 

まあ、今回の場合、元々11月11日に開催された『プロジェクト144』という
イベントで販売させて頂く予定(自分の中で)だったので9月〜10月半ば
位までは凄い突貫作業をしていて、ブログを書く時間、ブログの為に写真を
撮る時間すら勿体ないくらいだったというのもありますが…。

 

で、本題に戻らせて頂きますが、10月頭くらいである程度、原型は出来て
いたのです。1枚目の写真がその頃の状態です。

masc50002

 

この写真を見ると原型のこの時の状態ですと1/350の方も操舵室が艇本体と
同一部品にするつもりだった事が分かります。これは以前も書かせて頂き
ましたように『シェルキャスト』という特殊なレジン樹脂を素材にして
タイヤキ方式で注型複製しようとしていたからです。

 

しかしこれはうまくいかず、結局通常の無発泡ウレタン樹脂(ただし3分硬化
型)を使ったアンダーゲート方式による注型をする事にしました。それで
操舵室とその少し後ろの構造物も別パーツという分割にする事にし、原型も
修正したのです。

 

…と、話は前後しますがこうした製品の原型は、15年くらい前ですと、既
成のプラキットを一部利用してそれを修正して原型にする事もありまし
たが、さすがに21世紀も19年目になろう昨今では駄目という事で、全部
プラ板やプラ屑の積層とプラ棒、パテ、瞬間接着剤から作っています。
厳密にいうとプラ板とプラ棒もメーカー製品ですが、これは材料という
範疇になるでしょう。

 

2018111101

2枚目の写真はその主にプラ棒から作ったこのキットの1/350と1/700の魚雷
部品です。お約束で1円玉との撮影です。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





「浪漫工房」の活動 (28)

さて、前回予告させて頂きましたように12月に発売する予定のアイテムと
参加予定のイベントについて書かせて頂きます。

 

参加を予定させて頂いておりますのは約半年前にも参加させて頂きました
12月16日に予定されております『いっちょんちょん即売会』です。この回で
10回目になるそうです。

 

で、そこで新発売させて頂く予定のアイテムが1/350の『イタリア海軍魚雷
艇 MAS500級セリエ3/4』です。これには1/700の同級もオマケとして
付けさせて頂く予定です。このMAS艇は大きさが今までの1/350のボスパー艇
より一回り小さいので、1/700の同艇のオマケとして付ける事にしたの
です

 

こういう場合、同時に開示する写真は製品の完成見本、せめて組み立てて
サフェーサーを塗った状態のものにしたい所ですが、現在製品の量産を
最優先にしている所なので原型と製品をシリコン型から取り出した状態の
ものでご容赦願いたいと思います。何せ量産製品の原材料のレジンの缶は
1度開けたら早めに使わないとどんどん劣化して発泡し易くなる代物なので
どうしても量産を最優先せざるを得ません。

 

masc50001

まず1枚目の写真は原型ですが、型取りをする直前の最終状態ではなく少し
前の状態なので型取り時にはもう少し細部の形が変わっています。これが
10月3週目くらいの状態です。
10月1週目くらいの段階で最初の原型は出来ており、半ばにシリコン型を
取りましたがそれは1/350の方の操舵室も艇体と同一部品と言う構成に
していました。しかしそのシリコン型は「タイヤキ方式」用だったために
作り直した為、原型も操舵室等の構造物を別部品にする形に作り直したの
で、これがその際の写真になる訳です。

 

masc50003

2枚目の写真は最近注型してシリコン型から抜いた量産品です。もちろん
抜いたばかりの時はもっと樹脂の流れ調整用のランナーやバリがありまし
たが、ほとんど切り取ってしまっています。まだバリは少し残っています
ので、完全とはいかないまでもこれを除去して袋入れ、箱詰めして商品に
する予定です。この注型品は気泡痕も少なくとも表面にはほとんど出て
おらず、最近抜いたものの中でも状態の良いものの方です。

 

こうやって注型品が出来たらもう販売用製品ができたような気にもなります
が、箱画も組立説明書もまだ作成していないのでこれらの作成にも注力しな
くてはなりません。

 

masc50004

3枚目の写真は今回の製品製作用に主に参考にしたイタリアの資料本です。
大昔に西山洋書で購入したもので、MAS500級の図面と写真が載ってました。
ただし、この本に載っているのはMAS500級でもセリエ1とか2に属するもの
で、今回製品化したMAS500級セリエ3/4より全体に小さく、上部構造物の
形状も色々差異がありますので本当に参考程度で、メインで資料にしたのは
インターネットのblueprint.comに載っていた図面と、イタレリから1/35で
このMAS500級セリエ3/4が発売されておりますのでそのカラー図やキット
写真等、という事になりました。

 

次回は、再度原型の製作記からなぞらせて頂きたいと思います。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作





「浪漫工房」の活動 (27)

さて、そろそろ前回書かせて頂きましたように12月に発売する予定の
アイテムの正式発表と同じく12月に行われる予定のガレージキット即売会
イベントへの参加申込の発表とを、行いたい所なのですが、開発の進捗が
あと一歩、微妙な所ですのであと数日、あと数日お待ち頂きたいと思い
ます。

 

なお、内部的な進捗としては一応シリコン型の作り直しも終わり、試験
注型を何度か行って何とか量産できそうな感じになりましたので恐らく

このまま製品化し、あと1ヶ月くらい以内でできるだけ量産し、説明書も

パッケージイラストも製作する、という予定でおります。

 

で、これだけで終わってしまうのもアレなので、開発中の製品の原型の一部
を紹介させて頂きます。

 

前回、今度の新製品は1/350の小艦艇という事だけは前回発表させて頂きま
したが、もう少し詳細を言うと魚雷艇なのです。で、今回発表させて頂く
写真はその原型の部品の一部で、魚雷そのものなのですね。

 

2018111101

で、上の写真の右側のがその1/350の魚雷部品の原型ですが、左にある更に
小さな魚雷らしきものは、その半分サイズの1/700の魚雷部品の原型なの
です。

 

つまり今回は1/350の魚雷艇に付録で1/700の同じ型の魚雷艇を付ける予定
なのです。今回の魚雷艇はややサイズが小さめなので付ける事にしたの
です。

 

物凄いマニアの方はこの魚雷の形状からある程度、どこの国の何と言う魚雷
艇か想像がついてしまうかもしれませんが、もし当てられましても何も
出せません^^;ので当てないで下さいませ。

 

では、正式発表をお楽しみに。

 

(続く)

 

JUGEMテーマ:模型製作







| 1/1PAGES |