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「浪漫工房」の活動 (25)

前々回の「浪漫工房の活動」の連載の予告では新製品のT34/100改造パーツ
セットと遠心脱泡機の事について書く、というような事を書いていたので
今回こそ、その通りの事を書かせて頂きます。

 

ただ、結構書き辛いです。それは単純に言って、これによる遠心脱泡があま
り上手くいかなかったからです。しかも大体、それは予想されていた事
です。

 

遠心脱泡の原理は単純で、型とそれに注型された樹脂に遠心力をかける事に
よって、通常で注型した時には出来やすい気泡跡を潰して出来なくして
しまう事です。で、原理自体は単純でも、そもそも注型物の形状がさまざま
である事、遠心力を発生させるモーターの出力等がさまざまである為に
「これなら完璧に脱泡出来る」という物を作る事が難しいのです。

 

今までも記述した事があるかもしれないので繰り返しになるかもしれない
ですが、今回の反省の為、再度、レジンキャスト樹脂による注型と、その際
に発生し易い気泡跡というものについて記述したいと思います。

 

まず、樹脂による注型物に気泡跡(による欠け)が出来る原因は大きく2つ
あります。

 

1つ目は、シリコン型に角が多い為、そこに樹脂を流す際に樹脂が行き渡ら
なくて出来てしまうもの。

 

2つ目は、樹脂に湿気が混じってしまい、A液とB液の混合時の化学反応に
より気泡が発生(つまり発泡)して出来てしまうもの。

 

1つ目の原因を防ぐには注型物を、ランナーの部分も含めて角が無くなる
ようにすれば防げる、という事になりますが、そもそも製造しようとする
ものが特にスケールものの場合、ディティール再現が命のようなものなの
で、非常に難しい、という事になります。しかし、極力注型スピードを
遅くする、という手も併用できますので、通常注型の場合は型のディティ
ールの出っ張りを実際よりやや低めにしたり、サフェーサーを塗ってやや
なだらか気味にするようにしてます。
ただ、注型があまりゆっくりだと注型時に途中で固まってしまう事になっ
てしまうので「ゆっくり注型」の方法は限界がある事になります。

(タルクの粉末を型に薄くふりかけておく、という方法は併用済み前提で)


なお、私は以前は2分硬化型を使っていたのでゆっくり流そうとして型の
途中で固まったり、注型を急ぎ過ぎてA液B液の攪拌が不十分で硬化不良に
なったりという不具合が起こり易かったですが、今回は3分硬化型を使って
みたので、かなりゆっくり注型が出来、気泡跡が殆ど(少なくとも表面
には)残らないで通常注型で出来るようになりました。
逆に言えば遠心脱泡機が無くてもそれなりに気泡跡の発生防止が出来た事
になり、時間をかけてサーキュレータを改造して遠心脱泡機にする必要も
無かったか、的な事になってしまったのでした。

 

とはいえ、2つ目の、樹脂に湿気が混入しての発泡の防止は、通常注型では
出来ないので、遠心脱泡機なりなんなりで抑える必要があります(吸湿剤
を添加しての発泡防止に限界がある事はかなり以前に述べました。)。

 

以前はシリコン型自体を袋に入れて手でブン回す、というような事もやった
事がありますが、それだと体力的に大変なのでやはり機械的に、と考える
訳です。
しかし、遠心脱泡機のまず不安は、成型品を硬化後に取り出すためにシリ
コン型を2つ以上に分割できるようなものにする必要がある訳ですが、その
為に回転させている際に遠心力によって型同士の隙間が余計に空いて
しまい、成型品が型ごと歪みやすいという事と樹脂がはみ出して流れ
やすい、という事ですね。

 

はみ出しに関しては樹脂がはみ出ると思われる部分をシリコン型より一回り
大きい円筒形のもので覆って、そこにはみ出た樹脂が付くようにすれば
何とか防げます。しかし、回転による型の歪み、特に分割部分の分け目の所
に歪みが出易い、といった欠点は、回転速度を落とす事でしか防げません。
で、回転速度を落とすと結局、通常注型とあまり変わらないような事にな
ってしまう、という事ですね。

 

enshinDappouki06

…てな訳で、とても暑い季節になってきましたし、サーキュレーター改造の
遠心脱泡機は余計な部品を外して正規の羽根とカバーをつけて写真のように
通常のサーキュレーターとして使う事になりました^^;。

 

(続く)

 

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    「浪漫工房」の活動 (24)

    さて、前々回の告知では新製品のT34/100改造パーツセットと遠心脱泡機の
    事について書かせて頂く予定でしたが、とりあえずT34/100改造パーツセッ
    トの塗装済み完成見本も出来まして、WTM(ワールドタンクミュージアム)の
    T34の足回りと組み合わせた完成見本も出来ましたので、まずその辺から
    書かせて頂きます。

     

    t34100Seihin05

    最初の写真は、以前に上げましたT34/100のサフェーサー全面塗り状態から
    本塗装を終えた状態で、スミ入れや汚し塗装も終えたものです。
    車体後部の起動輪のデフカバーが若干底面に突出しているので、そのまま
    だと前方が若干下に下がってしまい変な感じになるので車体底面の前方に
    1円玉を置いて、車体の角度を少し上げてます。

     

    t34100Seihin06

     

    t34100Seihin08

    2枚目、3枚目はそれの別角度からの写真です。

     

    塗装は、1944年のソ連軍車両という事で、自分のイメージ優先と、完成見本
    として若干ディティールを分かり易くする目的もあって、黄緑がかった深緑
    色、というものにしました。

     

    具体的にはGSIクレオスの340番で下塗りをし、同じGSIクレオスの136番を
    薄塗り、更にタミヤアクリルのXF58番を薄塗り(本来水溶性だが古くなって
    溶剤分が揮発しているのでラッカー系薄め液で薄めて塗れます)して基本
    色にし、エナメルや水溶性アクリルの黒、コゲ茶で墨入れ、シャドー入れを
    し、同じ水溶性茶系の色でウェザリング、ドライブラシ、ウォッシングなど
    を軽く繰り返し、ごく部分的に銀ブラシなどして仕上げました。

     

    なお、キットの説明書の図面では側面後方の燃料タンクと後部の発煙筒装置
    との間に若干隙間ができていますが、写真の残っている試作型はT34/85と
    同じように燃料タンクの後端と発煙筒装置の前端は側面図でギリギリ隙間が
    無いくらいの位置であるのが本当の様です。

     

    t34100Seihin09

     

    t34100Seihin10

    4、5枚目の写真はWTMのT34/76(単色塗装)の足回りとキットを組み合わせて
    みたもので、既にツイッターやfacebookの方では若干補足させて頂きました
    が、WTMのT34の履帯が幅広、特に元部品との関係で内側に大きく転輪等の
    モールドが出ていますので、それらをかなり削って、更に写真のものでは
    やっていませんが、T34/100のキットのサスペンションのモールドも削って
    調整し、フェンダーからキャタピラがほとんど横にはみ出してない状態に
    してやるとより良くなると思います。

     

    t34100Seihin12

    6枚目の写真がそのT34/76の履帯部品と当キット本体と別々の状態のもの
    です。

     

    (続く)

     

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      「浪漫工房」の活動 (23)

      今回は前回の続きで、直接の浪漫工房の活動ではないですが前回も書かせて
      頂いた『いっちょんちょん即売会』の、一般お客様の作品持ち込み展示台も
      撮影させて頂きましたので、3枚だけですがそれについて。

       

      2018061711

      1枚目は、左上から下に2台のBTR60、右に移ってKV2、M4系列、チャーチル、
      ARL44、トータス重突撃戦車、日本の計画150トン超重戦車、左下は英軍の
      150ミリ榴弾砲、自衛隊のMRLS、99式150ミリ榴弾砲戦車、だと思います。
      150トン超重戦車をスクラッチ(多分)とか凄いですね〜〜^^。

       

      2018061712

      2枚目は上半分は作品が1枚目と重なってますが、一目見てスゴイ!!と思った
      のが下の装甲列車。装甲列車本体はPL42という型のようでシタデルデザイン
      さんから1/144キットが出ていたと思いますが(これがそれかどうか不明)、
      装甲機関車つきのは1/144では初めて見ました。「OV」という型のものと
      思いますが、珍しいと思います。確か1/72でUNIモデルから出てました。
      こういうのはNゲージのレールの上に載せて走ったら面白いな〜〜、、と
      思いますがそれこそ上から全く見えない足回りが資料も工作も大変だろう
      な〜、、、と思ったりしました…。

       

      2018061713

      3枚目は左上から下にムスタ-S、河用装甲艇BKA-1124、日本海軍12兌走砲
      を載せた貨車、そしてその上は多分ソ連の装甲列車の一部と思いますが
      形式名はサッパリワカリマセンです…^^;。

       

      ソ連の河用装甲艇は自分も以前1/72か1/144でガレージキット化しようかと
      考えていたこともありましたがあっさり海外や国内の他のメーカーさんから
      発売されてしまいました…。

       

      またこの左下に先だけ見えている金具はひょっとして後を押し出すと人形が
      ぽんぽん出るとか…? ウォーゲーム用の金具?…これもよく分かりません
      …。

       

      なおこれらの写真はディーラー仕事、つまり店番の合間の短時間にちょい
      ちょいと写真に撮ったもので、私が撮っていない時間にもまた別の凄い
      作品群が置かれたりもしたのではないかと思います…。

       

      今年の後半か来年にはドラゴン社もまた1/144のAFVの新作を出すそうなの
      で、今後の1/144AFV界の盛り上がりもまた期待できますね〜〜^^。

       

      (続く)

       

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